あすからがんばる

明日のことは書けないブログ

本気の在り処

 小学五年生の時、陸上大会で二位になった。思わず悔しくて泣いた。それ以来、本気を出して負けることが怖くなった。

 中学受験で私立に合格したが、結局は地元の公立へ入学した。私立へ行きたいと言ったのは私だったが、自分で決めた道で自分より勉強のできる人間に出くわした時、また悔しい思いするはずだと感じていた。それ以来、重大な決断はほとんど他人任せになった。

 とにかくやることなすこと、適当な態度を取って「私がやりたくてやったわけじゃない」と言う顔をする。そうやってプライドを守り続けてきた。

 やりたいことを作って、やるべきことを遠ざけたりもした。自分に言い訳をするのがうまくなるばかりで、本気を出そうと思ったことは一度たりともない。私は本気の出し方が分からなくなっていた。

 本気というのは熱意のバロメーターが一定値を越えた状態のことを言うのだと思う。熱意はモチベーションとかテンションとかそういう言葉に置き換えても問題ない。一定値は人によって違う。生活が破綻するほど熱意を持つ人から朝の支度を済ませることで十分に本気になれる人もいる。私が本気だと思うのは、負けたと感じた時に悔しいと思えることだ。

 だから、私の本気の在り処はいつも負けが教えてくれる。