あすからがんばる

明日のことは書けないブログ

また夢を語り合おうじゃないか

 最後にこのブログを更新したのは2年以上前のことのようだね。

 ブログの更新をしなくなったのは友達ができたからだ。

 たくさんの話したいことを話せるようになった。

 

 この友達とは本当に仲がいい。

 一生の友達というものが、まだ一生を語れるほど生きていない私にとっては理解できないとしても、ずいぶんと仲良くしているような気がする。

 たいていのことは友達に話してしまうので、ブログにわざわざ書くまでもない。

 

 それに、他愛ない会話だ。

 将来の夢を語り合った、というと陳腐に聞こえるかもしれないが、私たちはほとんど先のことばかり話していた。

 あんまり過去のことは話したくないだけだったのかもしれない。

 

『大人になったら、友達と気軽に話せる時間が減るぞ』と高校の先生が言ってたことを思い出した。

 半分は本当だと思うけど、半分は先生の勘違いなんじゃないかな。

 話そうと思えばいつだって話せるけど、気軽に話せることはだいたい一人で片付いてるんだ。

 

 クラスメイトが結婚しただとか転職しただとか、そういうニュースは地元の旧友とだったら話すよね。

 でも、今の友達は大学に入ってから出来たので、やっぱり話せることは過去のことではないんだ。

 

 私たちは未だにくすぶっている。

 

 あきらめの悪い二人だ。

 友達は長野、私は宮城から上京してきた。

 ちょっと勢い余って、今は神奈川に住んでるけれど。

 

「いや、これはいつか東京で住むための地ならしなんだよ」

 

 決まって私はそう言う。

 結局、二人とも自分の目標を果たせないまま何年も神奈川で過ごした。

 季節が変わる度、都会に憧れてボンヤリ漂ってる自分が情けなかった。

 

 転機は今年の春に訪れた。

 まだ肌寒い2月か3月の中途半端な時期に、友達は長野へ帰ると言い出した。

 そんな突然どうしたんだ、と驚いたら、逆に驚かれた。

 

 たしかに前に何度か実家に帰るという話は聞いていたけれど、私は話半分で聞いていたから、まさか本当に帰るとは考えてなかったんだ。

 友達の事情を知った親が、実家に帰るよう指示したらしい。

 

 親からすれば、友達は心配して仕方のない状態だった。

 大学には行かないし、部屋はゴミだらけだし、ヒゲも剃ってない。

 そんな有り様で半年が経っていた。

 

 友達が夏ごろから精神的にやられていたのを私は知っていた。

 柄にもなく就職活動なんてするからだ。

 就職活動というのは自分のやってきたことを売り出すこと。

 

 前しか見ないで突っ走ってきた奴が、急に後ろを振り向いたら転ぶだろ。

 履歴書はスッカスカの空欄だらけだし、これから埋める予定もない。

 だったらやりたいことを満足いくまでやるべきだろう。

 

 引っ越し当日、私は友達の家に手伝いに行った。

 きっと悔しそうにしてるはずだから、励ますつもりだった。

 だってお前は負けて帰るわけじゃないんだから。

 

 しかし、久々に会った友達は、どこか安堵しているように見えた。

 この時の私は苛立ちもせず、呆れもせず、ただただ居心地の悪さだけを感じて、ほとんど引きつったような愛想笑いでお茶を濁していた。

 それと引っ越しの手伝いは、手伝えるようなことはすでに終わっており、余っていた調味料や洗剤などの消耗品を引き取るくらいしかやることがなかった。

 

 あれは彼にとって挫折だったのか?

 私には分からない。

 挫折なんて味わいたくないし、俺はまだ満足できてないぞ。

 

 いつかは駆け出し者でいられなくなる時が来る。 

 それがいつになるかはわからない。

 

 同じように、夢を追うことを満足いくまでやるべきだ、ということについても私は明確な回答を持っているわけじゃない。

 少なくとも、立ち止まってるよりは良いと感じるだけ。

 

 でもこんなこと、なんて話せばいいのか分からないから、こうしてブログに書いてるんだ。

 ああ、高校の先生が言っていた『大人になったら、友達と気軽に話せる時間が減るぞ』って言葉が染み入るように分かる。

 

 同じ時間を過ごしていないと、どんどん相手が分からなくなっていく。

 いや、今まで分かり合えていたような気がするだけか。

 おそらく、一緒にいると感覚が麻痺してくるんだ。

 

 私とお前は違う、って感覚が鈍る。

 でもそれは悪いことなんかじゃないよね。

 私とお前は違うから話せるんだ。

 

 また夢を語り合おうじゃないか。

 

Netflix火花お題「夢と挫折」

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